今シーズンのチェルシーはとにかく強い。先日のベティス戦でも効率的な点の取り方で圧勝した。「(リーグ戦の)直接対決で負けたら独走を許す事になるだろう」と語ったのはマンチェスターUのファーガソン監督。彼の言葉の通り、今のチェルシーを叩けるチームは殆ど無いほどチェルシーは強い。
アブラモビッチという後ろ盾があり、優秀な選手を思う存分補強できるのは他のチームからすればうらやましい限りで、勝てるのは当たり前と思われるだろう。結果を出して強いのは十分結構な事だ。しかし、ファンは満足できるのだろうか?
昨シーズンは50年ぶりのリーグ制覇だったため、優勝したことでファンは喜んだだろう。恐らく今年も優勝すれば喜ばれるはずである。
だが、常勝軍団と見なされたチームが次に求められるのがプレーになるのは世の常である。魅惑的なサッカー、見ていて面白いサッカー。これができなければ、仮に勝利してもファンからはいい声は聞こえてこない。昔の1-0で勝っていたアーセナルが良い例だ。
モウリーニョの戦術は、いたってシンプル。「しっかり守って、攻めはカウンター。真ん中、両サイドはしっかり走ってね。」
残念ながら、魅惑のかけらも無い。
アブラモビッチの熱が冷めて、ファンから非難の声があがり始めたとき、モウリーニョは耐えられるのだろうか?
ずいぶん先の話になると思うが。。。
リヨンがマドリー相手に大勝した。P.Kをカシージャスが止めていなければ4失点だった事を考えると、ここまで差が開いた両チームの違いについて考える。
リヨンの強さは中盤のボールキープ力である。ここで言うキープ力とは、個人のボールキープ力と言うよりもむしろチームとしてボールをキープできる力を意味する。リヨンは各選手のボールキープ力はマドリーのそれよりも劣るだろう。しかし、リヨンの優れる点はボールを持った選手の5~10m以内に必ずフリーな選手がいるポジショニングのよさである。精力的に走らなければならないと思われるが、遮二無二走るのではなく、わずかなスペースへ入りパスを受けても無理に抜かない。パスをもらう前に次にどうすべきかを考えているので、各選手のプレーが連動している。
守備の中心が新加入のパブロ・ガルシアとセルヒオ・ラモスであるからか、マドリーの守備は全く機能せず終始プレスがかけられなかったのが敗因である。リヨンの3点目はレベイエール→ヴィルトール→ディアッラ→チアゴ→ヴィルトール→レベイエール→ヴィルトールとつないだもので、右サイドだけにいた4人しか使っていない。しかし、マドリーは誰もプレスにかけなかった。
さらにマドリーの軽率なプレーが目立った。2点目のジュニーニョの直接FKは壁の人数不足とカットし損ねたエルゲラのミスである。39分のP.K(カシージャスが止めるが)の前のプレーもマドリーの怠慢さを象徴している。FKのルーズボールをベッカムが前線に送るがカットされるが、この時に逆サイドに2人も上がっていた。パスが通る可能性があるのなら良いが、リヨンのプレスにベッカムは完全に右サイドに閉じ込められていた。それでも上がったままというのは選手たちが次のプレーを考えていない証拠である。
攻撃も選手の動きが連動してないため、パスコースを探すためのドリブルが多い。リヨンの戻りが早いという理由もあるが、マドリーの選手が相手を引き出すための無駄走りが少なかった。
解説の清水秀彦氏は、「ロビーニョはドリブルが上手いから~」と言っていたが、それは半分はずれている。ロビーニョはボールをもらう位置を考えている。フリーでパスをもらえる位置にしっかり走りこんでいる。
「新しい選手がチームに溶け込んでいない」では無く、新しい選手の精力的な動きをチームが理解していない。グラベセンもエバートン時代はもっと精力的に動いていたが、この試合ではその姿は全くと言ってよいほど見られなかった。
「レアルだから(リヨン相手に)ここまで攻撃できる」と言っていたが、そんなことは無い。エバートンや全盛期のキエーボ、昨シーズンのレッチェなどの方が良い攻撃が出来ただろう。
「レアルはそんなに悪くなかった。運がよければ~」と言っているダバディ氏はお門違い。確かに前半23分のバプチスタのシュートがポストに直撃するなど運が無かったといえば無かったが、4点を決めるだけの力は今日のマドリーには無かったし、チャンスを作る事も無かった。
戻りやプレス、走り出しなど地味なプレーを怠らずにできるリヨンは全員守備と素早いサイド攻撃が実を結んでいる。4連覇した後にチームのモチベーションが心配されたが、チャンピオンズリーグ制覇と言う目標がある限り心配は無用である。逆にマドリーは基本的なことがおろそかになると、結局は昨シーズンと同様にロナウドやロビーニョ、ジダンと言った個人技に頼らざるを得ない状況に陥るだろう。
ようやく本戦が始まったチャンピオンズリーグ。
グループリーグから好試合が目白押しで、初日から楽しませてくれた。その中でもディフェンディングチャンピオンのリバプールと初出場のベティスの試合に注目する。
両チームともベストメンバーを組む事が出来なかった。ベティスはエドゥ、ロペス等が出場できず、リバプールはジェラード、モリエンテスが先発を外れた。
リバプールはCLのセオリーどおりDFはベタ引きでカウンター主体。CFに新加入クラウチを置いて彼をターゲットに早い段階でロングボールを送る作戦が功を奏した。開始1分の先制点はDFからのロングボールにクラウチとシマナポンゴルがDFと競り合いからクラウチを壁にしてボールをキープしたシマナポンゴルが決めた。
この後もリバプールはロングボールでクラウチを狙うだけでなく、ルイス・ガルシアなどがベティスDFの裏へ飛び出すなどしてローリスク・ハイリターンな攻撃を展開する。2点目もロングボールをキープしたクラウチが起点となって最後はルイス・ガルシアが決めたものだった。
一方のベティスは、ベタ引きのリバプールDFに対して真っ向勝負を挑みすぎた。中盤では運動量豊富なシッソコにことごとく潰され、前線にボールが渡っても中を絞ったDFと戻りの早いMFに囲まれチャンスを作れなかった。
しかし、トップ下のフェルナンドに代わって入ったダニがバイタルエリアでスペースを見つけて、ショートパスで攻撃を組み立てる起点となった。そして後半すぐにダニのスルーパスから中央に飛び出したアルスが1点返す。
後半は完全にベティスペース。
リバプールは58分にクラウチに代えてシセを投入するが大誤算。前線でキープは出来ないうえに、飛び出してもオフサイドを連発。アウェイゲームで大切な時間稼ぎとローリスクな試合組み立てが出来なくなった。そして73分にはコンディションが良くないジェラードを投入せざるを得なくなる。リバプールは完全に守備一辺倒となり、前半攻撃参加していた2列目も上がる事は殆ど無かった。
しかしベティスも1点奪った後に同じ攻撃を続ければよかったのだが継続することが出来ず、前半開始当初のようにバイタルエリアを使わず、サイド攻撃ばかりが目立った。サイド攻撃が悪いわけではないが、中央のキャラガー、ヒーピアを崩す事が出来なかった。
ダニがスタメンで出場してもっとバイタルエリアをついていればベティスにも勝機はあった。今日のサポーターは試合後に拍手で選手たちをたたえた。次も負けてしまうとこうはならないだろう。
両翼からの攻撃が魅力的なベティスだが、オーソドックスな攻撃も忘れてはならない。
9月10、11日に行われるフットサル日本代表候補トレーニングキャンプの参加メンバーが発表された。
何と言っても注目は、BOTSWANA FC MEGUROから3人が初召集された事。
18人中13人が関東リーグ所属とあって、やはり関東のレベルの高さが伺える。
若手への切り替えか80年代が半分近くを占めている。
ベテラン勢も見てみたかったが、今回選ばれなかったメンバーで是非見てみたいと若手は
・ 江藤 正博 Predator Futsal Club
・ 松浦 英 SHARKS
・ 北原 亘 Botswana FC MEGURO
あたりだろうか。
GK
石渡良太 府中Athletic F.C.(東京)
定永久男 FIRE FOX(東京)
川原永光 PREDATOR FUTSAL CLUB(千葉)
内山慶太郎 Botswana FC MEGURO(東京)
FP
比嘉リカルド FC琉球(沖縄)
藤井健太 MAG'S FUTSAL CLUB(大阪)
金山友紀 Goodwill CASCAVEL(東京)
西森麻彦 CASCAVEL AICHI(愛知)
伊藤雅範 府中Athletic F.C.(東京)
小宮山友祐 FIRE FOX(東京)
神敬治 corrida de toros NSC(北海道)
近藤純也 P.S.T.C.Londorina(神奈川)
太見寿人 Botswana FC MEGURO(東京)
高橋健介 Predator Futsal Club(千葉)
関健太朗 Botswana FC MEGURO(東京)
稲葉洸太郎 FIRE FOX(東京)
森谷優太 Goodwill CASCAVEL(東京)
塩田克洋 帝京大学(東京)
日本のフットサル界はこの夏、ちょっと変化が起きている。
代表のエース木暮賢一郎がスペインのナサレノへ移籍。
代表で木暮と同じポジションの小野大輔はイタリアのC.L.T.テルニへ移籍。
相手を置き去りにする鋭いドリブルで得点を稼ぐ木暮と、前線で鋭い動きから得点を奪う小野。
タイプは異なるが、関東フットサルリーグを盛り上げた選手がと海外へ飛び立った。
では、「今後の関東フットサルリーグは面白くなくなるのでは?」
っと懸念するかもしれない。
心配御無用!!
今の関東リーグには次々とValueableな選手が登場している。
特に、BOTSWANA FC MEGUROは昇格チームながら今シーズンの話題を掻っ攫っている。フットサルらしからぬ豪快かつ奔放なプレーは見ていて面白い。
だからと言って今までの選手がつまらないわけでもない。
現在得点王のFUTURO渡辺英朗の芸術的な足技は、毎試合やっているのにもかかわらず、対峙する相手は彼を止められない。GKだって、抜かれてしまう。そんな魔足はJリーグ1試合分の価値はある。
日本人選手が移籍しても、まだまだ面白い選手は残っている。そんな関東フットサルリーグは十分面白い。